-2章・歓迎会1-

「おう、またせたなー」
「おせーぞ! って、おぉ〜」
部屋に入ると、中から1人。背の高い男だ。
紗輝を見ると、感心するようにうなずいたあとで
「はじめまして、お嬢様。おいらはレイブリックってんだ」
『は、はじめまして。紗輝っていいます』
「紗輝ちゃんか。かわいい名前だな〜。おい、オーラス、おまえこんな
 かわいい子と知り合いだったのかよ」
「そりゃありえねぇって。今日のレイヴン試験で初めて会ったんだから」
「あぁ、なるほど。ま、いっか。とりあえず2人ともなか入れよ」
『お邪魔します〜』

レイブリックに連れられて入っていく。
奥の席を見ると、女性と大柄な中年の男性の姿が見えた。
「よし、これで全員そろったな」
「今日新しく入った紗輝ちゃんだ」
『は、はじめまして』
「へ〜、えらくかわいいの連れてきたわね」
「こいつはまたとんでもなく若いな・・・」
「俺も一応新しく入ったレイヴンってことになるんだが・・・」
オーラスが何か言っているが、誰も聞いていない。
「よろしくね、紗輝ちゃん。あたしはエルーシャっていうの」
「黒牙(コクガ)だ。なにかあったら気軽に声を掛けてくれ」
『はい、よろしくお願いしますっ』
「さてっと、自己紹介がおわったところで、適当にかけてくれ」

「さてと、じゃ乾杯でもするか。紗輝はいけるほうか?」
「え、いけるって何がですか?」
「酒とか」
「・・・あの〜、わたしまだ14なんですけど」
「あたしはそれくらいから普通に飲んでたわね」
「ねーさんとは違うんだっての。いいや、とりあえず
 こっちの甘いの適当に飲んどきなよ」
『ありがとうございます』
「よし、グラスわたったな? では、新入りレイヴン紗輝ちゃんに
 かんぱーい!」
「おい、俺も今日から正式にレイヴンになったんだぞ?」
「あぁそうだったな、じゃ一応おまえにもかんぱーい」
「一応かよ・・・」
「だって、あんた何年ACに乗ってると思ってるのよ」
「まったくだ。正式にレイヴンになる前から、私とも
 何度か組んで仕事をしていたしな」
『そういうことだったんですか。オーラスさん、新人レイヴンに
 しては、操縦がすごくうまかったんで驚いてたんです』

とりあえず、完全に新人なのは自分だけなんだな〜と、
ちょっと不思議な気分の紗輝だった。

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